民家に巣を作るツバメは、糞はそのまま巣の下に落とします。
下に落ちた糞を処理するのは人間です。
ムクドリは雛の糞を運ぶというのは本当でしょうか?
本当だとしたらなぜそのようなことをするのでしょうか?
調べてみたのでご紹介します。
ムクドリは雛の糞を運ぶ?
ムクドリが雛の糞を運ぶというのは本当のようです。
ムクドリが餌を持って巣に帰り、出てくるときに糞を加えている姿をたくさんの方が目撃しています。
ではなぜこのようなことをするのでしょうか?
外敵に巣の位置を知られないため
糞を巣の外にそのまま落としてしまうと、ここに巣がありますよ、と外敵に教えているようなものですよね。
ツバメは外敵があまり入ってこない人の近くに巣を作るので関係が無いのかもしれませんが、ムクドリは外敵に知られてはまずいので、わざわざ糞を十数メートル離れた場所に捨てに行くようです。
巣をきれいに保つため
糞を巣の中に残したままにしておくと、足から菌に感染し、そのまま亡くなってしまうこともあるそうです。
そのようなことにならないためにも糞を外に捨てるのですね。
糞って運べるの?
鳥の糞というと、水っぽいべちゃっとしたものを想像しますよね。
これってくわえて運べたりするのでしょうか?
調べると、雛の糞は薄い膜に覆われていて、くわえても破れなくなっているそうです。
うまくできているのですね。
雛が巣立ったら
ムクドリは雨戸の戸袋などに巣を作ることが多いようです。
このムクドリの巣、巣立った後にすぐに片付けないと、ダニが大量に発生して大変なことになるみたいです。
巣立ったのを確認したら、すぐにダニ用のスプレーをするようにしましょう。
掃除の方法
ダニ用のスプレーをかけた後、火ばさみなどを使って枝などの大きいものを除去します。
掃除機にタイツやガーゼなどの網をかけて、羽根や葉っぱなどの細かいものを除去していきます。
除菌剤につけておいた雑巾を、火ばさみなどで持って戸袋内をきれいに拭きます。
翌日以降、戸袋内が乾燥したら、さらにダニ用スプレーをかけておきましょう。
部屋の中にもダニが侵入することがあるので、場合によってはダニ用のバルサンなどを使う必要もあるようです。
最後に、ムクドリが入ってこないように、戸袋の隙間を塞ぎ、雨戸を閉めっぱなしにするのをやめましょう。
まとめ
ムクドリは雛を育てている間、雛の糞を十数メートル離れた場所まで運び、捨ててくるようです。
外敵から巣を守るためと、巣の中を衛生的に保つためという理由があるようです。
餌を運んで、糞を運んで、ムクドリの子育ては忙しそうですね。
親鳥の愛情には感心してしまいます。