ムクドリに似ているコムクドリという鳥をご存知ですか?
声も似ておりムクドリよりも少し小さい感じの鳥です。
違いはムクドリよりも少し小さいだけなのでしょうか?
ここではコムクドリとムクドリの違いについてご紹介します。
コムクドリとムクドリの違い
コムクドリとムクドリ、名前には「コ」がつくかつかないかの違いしかありませんが、実は結構違うところがあるのです。
外見の違いと生態の違いについてご紹介します。
外見の違い
まず名前でも分かるように、コムクドリの方がムクドリよりも少し小さくなります。
ムクドリが全長24センチ程なのに対し、コムクドリは19センチとやや小さめです。
また、一番の違いとしては、ムクドリは脚とくちばしがオレンジ色をしているのに対し、コムクドリは黒っぽい色をしています。
並んでいたらくちばしを見れば一目瞭然ですね。
生態の違い
ムクドリは一年中日本にいる鳥ですが、コムクドリは夏になると日本へ渡ってくる渡り鳥です。
ムクドリは繁華街を好んで群れを作りますが、コムクドリは林などの木で生活しているようです。
ムクドリは地面に降りて虫などを捕まえて食べることがありますが、コムクドリは樹上でクモや虫、木のみなどを採って食べているようです。
コムクドリについて
コムクドリは夏になると繁殖のために東南アジアなどの南の方から渡ってくる渡り鳥です。
日本の中部以北の北日本でしか繁殖していません。
東北地方では4月に、北海道では5月に渡ってくるようです。
産卵時期は5~6月で、綺麗な青色の卵を平均5コ産みます。
産卵後12~13日でヒナが孵化し、孵化から18日前後で巣立つようです。
巣立ったあとは巣に戻ることはなく、次第に分散していき、10月上旬にはコムクドリの姿はほとんど見られなくなるようです。
オスとメスの違い
コムクドリのオスとメスには特徴的な差があり、オスのコムクドリの頬は赤褐色で、翼に白い斑点が見られます。
メスは頬が赤くなく、頭と下面全体が白っぽいのが特徴です。
まとめ
コムクドリとムクドリ、名前は似ていますが違いはたくさんありました。
外見的な違いはくちばしの色で、ムクドリはオレンジ色でコムクドリは黒です。
また、ムクドリと違いコムクドリは渡り鳥になります。
中部以北でしか繁殖はしませんが、春と秋の渡りの季節には全国で姿を見ることができるようです。