野鳥の雛を保護した場合、人の手で世話をするにはデリケートで、弱い生き物です。
世話や保温の仕方を調べていきたいと思います。
雛のレスキュー
生まれたばかりの雛は、巣の中で兄弟が寄り添って温め合いますが、巣から落ちた雛は兄弟たちがいません。
体温が一気に低下してしまいます。
すぐに保温してあげましょう。
さらに落ちた時のダメージや恐怖心もあります。
突然環境が変わったことへのストレスもありますので、できるだけ静かに対応してあげましょう。
栄養補給
すぐに用意できる補液を与えます。
水分の与え過ぎは幼い身体にはとても負担が大きいので、どうしても餌を与えられない場合だけ補液に頼るようにしましょう。
スポイトで1~2滴で十分です。
補液
ポカリスエットやエネルゲンなどのスポーツドリンクや、小児用リポビタンDの50%液、豆乳、砂糖、ハチミツ、果糖をぬるま湯で溶かします。
人肌より少し温めてスポイトや箸の先などで閉じたクチバシの端に1滴つけると自分で舐めます。
ムクドリの餌
野生に戻すことを考えて、出来るだけ自然にいる昆虫を与えましょう。
- 昆虫(青虫、コオロギ、緑色のバッタなど小さめのもの)
- ミルワーム
- すり餌(人肌より温かめの温度で、耳たぶくらいの柔らかさに練って与えます)
- 茹で卵の白身(茹で卵の白身を裏ごしするか、よく潰して蜂蜜や砂糖を加えてよく練り、人肌より温めて与えます)
餌の与え方
ヒナが口を開けたら、なるべく喉の奥の方に餌を入れてあげます。
喉を傷つけないように気をつけましょう。
口の開かない雛は、口をこじ開けて餌をあげます。
そのうち慣れて口を開くようになるでしょう。
朝の5~6時から夜8時ごろまで1~3時間餌を与えます。
まとめ
野鳥を人間の手で育てることはとても大変な事です。
出来れば自然の中で、自然にまかせるのが一番いいのかもしれません。
もし、ムクドリの雛を保護しても、巣立ちの時はぜひ自然界に返してあげて下さい。