スズメ目ムクドリ科に属しているムクドリは、群れで行動する習性があります。
夕方になると沢山の黒っぽい鳥が電線にとまっているのを見たことはありませんか?
これはカラスだと思われがちですが、よく見てみるとムクドリであることも多いのです。
という事で今回は、ムクドリはなぜ電線にとまるのか、感電はしないのかなどについてまとめました。
ムクドリが電線にとまる理由
夕方になるとたくさんのムクドリが電線にとまってギャーギャー鳴いていますよね。
これは、安全に夜を超すことのできるねぐらを探しているのです。
ムクドリにはカラスやタカ、ヘビ、ネコなどたくさんの敵がいます。
その敵から身を守るため、そして暖を取るためにも群れをつくって身を寄り添いあっているのです。
昼間は餌を探して数十羽の群れであちこちに散らばっていますが、その小さな群れがどんどん集まってきて最後には何千羽の群れとなるのです。
一度ねぐらを見つけると次の日もその次の日も同じねぐらに戻ります。
ですが、ムクドリが近寄れないようにされてしまった場合はまた新しいねぐらが必要になるので、電線にとまって鳴きながら情報交換をしているのです。
感電しないの?
ムクドリに限らずスズメやカラスにも言えることですが、電線にとまってもなぜ一匹も感電しないのか不思議に思ったことはありませんか?
電線は6600Vの電圧を蓄えているのにもかかわらず、電気を通しにくい2mmほどの絶縁体でおおわれているだけなのです。
しかし、人間であっても鳥類であっても、“電位差”というものが生じない限り感電することはないのです。
簡単に言うと、1本の電線に左足と右足がしっかりついていればムクドリの体内に電気が流れることはありません。
しかし、2本の電線にまたがっていたり、羽などが金属や地面に触れた瞬間電気の通り道が出来、感電してしまうのです。
実際感電しているところを見たことはないという人がほとんどですが、電線を扱うお仕事をしている人は感電した鳥を何羽も見ているのです。
まとめ
今回はムクドリと電線についてお話ししました!
ムクドリが電線にとまるのはねぐらを探しているから、そして感電しないのはしっかり1本の電線に両足をついて電位差を生じさせないようにしているから、というわけです。