ムクドリが家の庭に来るご家庭も多いのではないでしょうか?
芝生をつついて何をしているのかと思ったら、芝生に穴が開いていた、なんてことがよくあるようです。
ここではムクドリが庭に作る穴についてご紹介します。
ムクドリが庭に作る穴について
ムクドリが庭に穴を作る場合、芝生であることが多いようです。
大きさは1cm程度で、多い場合は穴だらけになってしまうこともあるようです。
実はこれ、芝生につく害虫を食べてくれているのです。
虫を食べるだけでは庭に穴が開くことなどないのでは?と思うかもしれませんが、ムクドリは地面の虫を捕る際に、くちばしを地面に突き刺し、そのままくちばしをパクパクとすることで、中の虫を捕えて引っ張り出しているようです。
害虫を食べてくれるなんて、ムクドリもいいとこありますね。
ムクドリはグランドキーパー?
国立競技場のグランドキーパーさんは、このムクドリの特性を生かしているそうです。
ムクドリが競技場に来て土の中の虫を捕り始めると、害虫が増えてきたサインとして除虫剤を使用するなどの対策をするそうです。
ムクドリを芝生の危機を知らせてくれる鳥として重宝しているのです。
昔は益鳥だったムクドリ
昔農業が盛んだったころ、ムクドリはツバメと同じように農業の妨げとなる害虫を食べてくれると、とても大切にされていたそうです。
害虫を1匹駆除するのに1円かかると言われていた時代に、平均的なムクドリの家族が1年間に食べる虫の数は100万匹以上と言われ、100万円以上の利益を産むとして「農林鳥」などと言われていたそうです。
現在のムクドリは・・・
現在のムクドリは環境破壊などにより住む場所を追われ、都市部に住みつくようになりました。
これにより群れで行動をするムクドリの糞害や鳴き声の騒音などが問題になり、害鳥として認識されてしまうようになりました。
なんだかかわいそうですよね。
まとめ
ムクドリが庭にあける穴は、庭にいる害虫をムクドリが食べたあとでした。
芝生にいる害虫を食べることが多く、害虫の種類としては、シバオサゾウムシ、シバツトガ、スジキリヨトウなどの害虫が多いそうです。
あまりにたくさん穴が開いている場合、それだけ虫がたくさんいるということになるので、芝生に何かしらの対策をした方がいいのかもしれません。