ムクドリは繁殖期間以外、群れで行動をしています。
夏から秋にかけての集団ねぐらは、しばしばニュースになるほどです。
この集団ねぐら、年々規模が大きくなり、ムクドリが増加しているように感じます。
ここではムクドリが増加した原因についてご紹介します。
ムクドリが増加した原因
ムクドリの天敵であるタカやフクロウが、都市近郊で減少していることが原因で、ムクドリの数は年々増加傾向にあるそうです。
もう一つの原因としてあげられるのは、耕作放棄地の拡大です。
湿地環境の田んぼが耕作放棄されると、ほとんどの場合乾いた地面の草地になります。
この環境はムクドリが餌を捕るのにちょうどよい環境になり、ムクドリ増加の原因の一つとなるのです。
群れが年々大きくなっているように感じる原因
ムクドリが増加している原因をご紹介しましたが、目に見えて増加しているように感じる原因は、他にあるように思います。
それは、駅前などに群れを作っているムクドリ達を害鳥として追い払っていることです。
この追い払う行動は、その場所にはいなくなるかもしれませんが、群れを作る場所を移動しただけで、他の場所で集まっているのです。
追い払う行動をいくつか別の場所で行うと、追い出されたムクドリ達は徐々に集まってしまい、結果大きな群れができ、ムクドリが増加したように感じてしまうのです。
ムクドリの増加を防ぐには
ムクドリの増加を防ぐには、耕作放棄地の拡大を防ぐことや、ムクドリの天敵であるタカやフクロウを都市近郊で定着させることが必要です。
雑木林や耕地などを保全することが重要です。
ムクドリの群れを追い払うには
ディストレスコールが必要となります。
この対策には、ムクドリが枝にとまれないように木を剪定する、ディストレスコールでムクドリの嫌う音を出す、などがありますが、タイミングが重要なようです。
剪定は大きなねぐらになる前に行い、ディストレスコールはねぐらができ始める初期に行うのが効果的なようです。
ですが、追い払うだけではいたちごっこになってしまうので、ムクドリとの共生も考えていかなければいけないのかもしれません。
まとめ
ムクドリの増加の原因は、ムクドリの天敵であるタカやフクロウの減少、耕地放棄地の増加、などがあるようです。
ムクドリの群れが巨大化したのは、ねぐらを追い出されたムクドリ達が移動する際に、他の群れと合流してしまうためだと思います。
追い払うだけでは他の場所に移動して終わってしまうので、ムクドリとの共生も視野に入れた方がいいのかもしれません。