日本でもムクドリ被害が問題となっている姫路市では、もう20年以上もムクドリ退治に取り組んでいます。

ムクドリが止まりそうな枝を切り落とす、ムクドリが嫌う「忌避音」を流す、ムクドリの天敵であるフクロウやタカの模型をぶら下げる、など、色々試行錯誤が繰り返されましたが、どれも効果は今一つ、長続きしないものばかりでした。

ムクドリ 対策 効果

ムクドリの嫌いな音で寄せ付けない

新たに導入した特殊波動方式の害鳥対策用の被害防除装置です。

スピーカーが4か所埋め込まれたこの装置を街路樹や木の枝に取り付け、ムクドリが嫌う不規則な周波数音波を鳴らし、ムクドリに警戒心を与え、近づかないようにするといった効果を狙ったものです。

試験的設置で効果が現実化

姫路市は、昨年の秋、この装置を1台設置することにしました。

全国に先駆けて、まず姫路市で試験的に設置されることとなりました。

その後、続けて、街路樹などに8台設置され、毎日夕方になると数分おきに不規則な周波数音波を流していたところ、ムクドリの群れは、違うエリアへと移動していったということです。

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ある程度効果はあるが…

さらに姫路市は、梅雨時期、駅の南側街路樹にもう2台設置することにしました。

その結果、南側街路樹に退避していたムクドリが一斉にもとの居場所にまた戻ったということです。

街路樹の下を汚していた路上の糞も量が減っていったなど、ある程度の効果は得られたようです。

しかし、深夜遅くまで、あたり周辺にムクドリの鳴き声が響いている状態は、まったく変わっていないとのことです。

まとめ

この不規則な周波数音波を流す装置は、諸費用や設置料込みで1台30万もするそうです。

従って、すべての街路樹に取り付けるのは不可能です。

そこで、街路樹すべてではなく、ある一定の間隔ごとに設置することにしたのですが、それでも効果は期待できるということです。

この対策は費用面がネックとなっていますが、今後、少しずつ設置台数を増やしていこうという目算らしいです。

その後の状況次第で、継続されるか、中止されるか、また、どの程度、効果が見込めるのか、など様子を見るらしいです。

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