ムクドリは民家の戸袋などに巣をつくり産卵から巣立ちまで、全てその巣の中で行います。
では、ムクドリはいったいどんな子育てをしているのでしょうか。
今回は産卵から巣立ちまでをご紹介します。
ムクドリの育て方
ムクドリは一夫一妻制の鳥類で、つがいとなったら力を合わせて巣をつくり、巣が出来上がったらすぐにメスのムクドリが産卵を始めます。
産卵をしたら交互に卵を温めてどちらか一方が巣と卵を守り、どちらか一方が餌を取りに行きます。
雛が誕生したらつがいで餌を探している姿がたまに見られます。
さらに、つがいの親鳥の他にもムクドリが出入りすることがあります。
つがいになれなかったムクドリや、繁殖に失敗したムクドリがよその雛に餌を運んでくるなど、子育てのお手伝いをしてくれるのです。
人で言うとご近所さんや親戚、友達といったところでしょうか。
ヘルパームクドリさん、なんだか微笑ましいですよね!
ムクドリの巣立ち
ムクドリの雛は産卵後2週間弱で孵化し、1ヶ月弱で巣立ちをします。
巣立ちをする時にじっと見ていると、ピーピー鳴きながら巣から顔を出し、飛ぼうとしているのが分かります。
そしてそこから意を決した雛たちが一羽、また一羽と飛んでいくのです。
巣だったらその後1ヶ月は親鳥と雛が行動を共にし、飛ぶ練習や餌を捕まえる練習、身を隠す練習など生きていく術を身につけさせます。
訓練が終わったらようやく一人前のムクドリとなれるのです。
巣立ち後の巣
ムクドリが去った後の巣にはダニが繁殖していることが多いです。
トリサシダニのメスは宿主の体に卵を産み付けます。
一生に100個も産むと言われているこの卵は2日ほどで孵化し、1週間~2週間で成虫となります。
放置しておくとどんどん繁殖し、体中に蕁麻疹が出来たような赤い発疹や強烈な痒み、さらにはアレルギー症状まで引き起こしてしまうことがありますので、早急に巣を撤去するようにしましょう。
まとめ
今回はムクドリの育て方や巣立ちについてお話ししました!
ムクドリは一夫一妻制で、力を合わせて子育てをします。
産卵から巣立ちまではおよそ1ヶ月と短いのですが、巣立った後さらに1ヶ月、生きていくための訓練をします。
ムクドリが巣立った後の巣はダニの温床ですのですぐに撤去しましょう!