ムクドリが家の屋根裏などに巣を作ってしまい、困っている、という方もいるのではないでしょうか?
ムクドリの抱卵から孵化後、どれくらいの時間がかかるのかなど、気になる方もいるかと思います。
ここではムクドリの抱卵と孵化後についてご紹介します。
ムクドリの抱卵
ムクドリは光沢のあるきれいな青緑色の卵を、一度の産卵でだいたい5個産みます。
産卵してから11~12日程抱卵します。
オスとメス交代で抱卵しますが、夜間はメスのみが抱卵をします。
ムクドリは托卵する?
繁殖期に巣が作れなかった個体は、他のペアの巣に卵を産み、托卵をするそうです。
これは種内托卵と言われるもので、多くの個体が2回繁殖行動を行いますが、この種内托卵は以度目の繁殖のときに見られることが多いようです。
抱卵について
敵に卵が見つからないように、親鳥が卵を隠したのが抱卵の始まりだそうです。
卵の温度が高くなり、卵も早く育っていたようですが、今では鳥の卵は温めないと育たない性質になったようです。
鳥は抱卵をする際、お腹の部分に保温性の高い羽毛が生えているため卵に熱が伝わりにくいので、産卵直後からお腹のあたりの羽毛が抜け始め、肌が露出するようです。
この肌が露出した部分は抱卵斑と呼ばれるそうです。
抱卵斑の温度は39度で、卵の適温は34度なので、卵が暑くなりすぎると転卵して温度を調節するそうです。
雛の孵化後
ムクドリの雛は生まれたときは丸裸なため、生後1週間ほどは親が交代でヒナのことを温めます。
2週間ほど経つと褐色の羽毛が生えそろうようです。
餌を与えるのもオスメス両方で行い、ペアで仲良く餌を探しに行く姿も見られるようです。
孵化後約23日で巣立ちとなります。
巣立ち後
巣立ち後約1カ月は親鳥と若鳥は行動を共にします。
飛び方や餌の取り方などの必要なことを親鳥は若鳥たちに教えているようです。
まとめ
ムクドリの抱卵は11~12日で、オスとメス、交代で行います。
抱卵後、ヒナが孵化しても、1週間ほどはヒナを温めます。
生まれたばかりのヒナは丸裸だからです。
孵化後餌を与えるのもオスとメス両方で行います。
ムクドリパパはとてもイクメンなんですね。
なんだかうらやましいです。