可愛らしい見た目と大きさで、見ている分にはほんわかするムクドリ。
そんなムクドリにはどのような習性があるのでしょうか。
ムクドリの習性
夕方になると集まりだして糞をたくさん落としたり、ギュルギュルと鳴いている姿は遠くから見ている分には圧巻ですが、近くにいると大変です。
ムクドリのいる木の近くで会話をしようとしても相手の声が聞こえないこともあるくらい、たくさんの数のムクドリが鳴いているのです。
今でこそ害鳥なんて呼ばれていますが、昔は農作物につく虫を食べてくれる益鳥として親しまれていました。
しかし伐採が進むにつれてムクドリの棲み処も森林にたくさんいた虫も少なくなってきているため、街中などに現れるようになったのです。
ムクドリの群れ
ムクドリは昼間など明るいうちは小さな群れで行動していますが、夜になるにつれてあちこちからその小さな群れが集まり、1つの大きな群れとなります。
これは気温が低くなるにつれて身体を寄せ合い暖を取る目的と、1羽や数羽でいるよりも大群でいた方がカラスやヘビなどの外敵に狙われにくくなるためです。
本来、森林をねぐらにしていましたが、今は神社の木や街路樹など人が多い所をねぐらにする傾向があります。
ムクドリの繁殖期
ムクドリは春から夏にかけて繁殖期を迎え、人家の戸袋に巣をつくるようになります。
雛を育てて巣だったらその巣を取り壊す人がほとんどですが、ムクドリはその場所を覚えているのでまた翌年も同じ家に巣が残っているか、また、巣をつくれるかどうかを見に来ます。
しかしダニが大量に発生するため、巣を撤去した後もうそこには作ることが出来ないようにふさいでしまう家が多いので、また新たな安全に巣をつくれる場所を探し求めるのです。
ちなみにムクドリはつがいで行動し、雛を両親交替で見守ります。
孵化した後はつがいで餌を探しに行き、雛たちに何度も何度も繰り返し運ぶ姿が見られます。
まとめ
今回はムクドリの習性についてまとめました。
ムクドリは昼間数羽の群れから、夜になると何千羽の群れとなって行動します。
繁殖期はつがいで夫婦仲良く行動し、一緒に雛を育てます。
昔は益鳥とされていましたが、今は糞害や騒音被害をもたらす害鳥とされています。