夏の終わりごろになると街路樹などに集団で止まっているムクドリ。
あんなにたくさんいると、近くに行ったら何か病気が移ってしまうのではと少し不安を感じる方もいるのではないでしょうか?
ここではムクドリが原因の病気があるのかをご紹介します。
ムクドリが原因の病気
鳥から移る病気で一番有名なものは鳥インフルエンザではないでしょうか。
感染した鳥から人にも移ることがあります。
このように鳥から移る病気はたくさんありますが、ムクドリ限定で移る病気はありません。
鳥から移る病気をいくつかご紹介します。
ムクドリからも移る可能性はあるので、やはりムクドリの集団には注意が必要です。
鳥インフルエンザ
感染した鳥の糞などに接触することで感染する病気です。
発熱や呼吸器症状が主な症状になります。
オウム病
オウム病のウイルスを持っている鳥と接触したり乾燥した糞の飛沫を吸い込むと感染することがある病気です。
風邪とよく似た症状が出ますが、重症の場合は肺炎のような症状が出ます。
クリプトコックス病
この細菌を持った鳥の乾燥した糞を吸引することで移る病気です。
健康な人はほとんど症状が出ませんが、免疫力が下がっているときに感染すると、咳や痰、ひどくなると呼吸困難などの症状も出るようです。
ニューカッスル病
ほとんどの鳥類がこの菌を持ち、呼気沫や寄生虫の媒介で発病します。
感染すると急性顆粒結膜炎の症状が出ます。
病気の感染を防ぐには
病気の感染を防ぐためのは、まずは手洗いうがいを欠かさずにするようにしましょう。
ほとんどの病気は鳥の糞が原因となるので、鳥の糞には触れないようにし、ベランダなどの身近な場所に糞がある場合は速やかに掃除をすることをお勧めします。
また、鳥インフルエンザの場合は、感染者が出た地域では野鳥に近づかないように注意するようにしましょう。
糞を掃除するときの注意事項
糞を掃除するときは、必ずマスクと手袋をし、掃除で使用したものはなるべく一度で使い捨てにするようにしましょう。
掃除する日は糞の飛散を防ぐためになるべく風のない日を選び、糞にぬるま湯などをかけて乾燥した糞が飛散しないようにしてから掃除をしましょう。
まとめ
ムクドリだけが病気の原因となるものはありませんが、鳥全体が病気の原因となるものはたくさんあります。
基本的に病気を持っている鳥との接触や糞を吸引することで感染するので、家に帰ったら手洗いうがいをして感染を予防するようにしましょう。