木々に止まっている鳥の姿を見かけ、もっと良く見ようと少し近づいたとき、サッと飛び立たれた経験をもっている方も多いことでしょう。

窓のカーテンを開けただけで逃げていくほど警戒心の強い鳥もいます。

一方、公園のベンチでくつろいでいると、足元の近くでエサを探しているのんびりとした鳥もいます。

ここでは、ムクドリを含む鳥たちの警戒心について見ていきましょう。

ムクドリ 警戒心

環境により変化する警戒心

種類を問わず常に警戒心を発揮しているのは、繁殖の時期です。

巣作りからヒナの巣立ちまで、縄張りを守るため親鳥はピリピリしています。

この期間のカラスが、巣周辺に近づく人間を攻撃することは有名な話しですね。

スズメは普段からとても警戒心が強い鳥です。

これは、タカなどの外敵が多いこと、エサに米などの穀物を食べるため、人に追い払われる環境で育ったためと考えられます。

ムクドリの警戒心

ムクドリも他の鳥と同じように繁殖期は、縄張りを守るために警戒しています。

テリトリーに入ってくる外敵に対して鳴き声で警告をするだけでなく、必要に応じて攻撃も辞しません。

この行動は、同じムクドリに対してもおこなわれ、容赦のない攻撃がくわえられます。

繁殖期以外は、大きな群れで集団行動するムクドリです。

外敵には集団で警戒し、タカやカラスなどが近づいたときには、大きな声で警戒音を発して仲間に注意をうながします。

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慣れる環境を作る

警戒心は慣れてくることで変化が起こります。

公園のベンチが良い例で、その場に人がいる状態を日常化することで、緊張が解け数メートル先まで近づいてきます。

また、家の側に定期的にエサを用意することで、ムクドリをはじめとする鳥たちは姿をみせるようになります。

ただ、あくまでも環境に慣れたということであって、警戒を完全に解いた訳ではないことだけは認識しておきましょう。

まとめ

ムクドリや鳥たちの警戒心についてみてきました。

野生の鳥を近くで見たいという気持ちはわかります。

純粋な気持ちで寄っていったのに、サッと逃げられるとがっかりしますよね。

しかしながら、この警戒心が自然の中で、生きていくために欠かせないものだと理解しましょう。

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