ムクドリは人間がいる家の戸袋に巣をつくって子育てをします。
ではなぜ戸袋に巣をつくるのでしょうか?
また、巣立った後に大量に発生するダニはなんていう種類なのでしょうか。
ムクドリの巣立ち
ムクドリは3月下旬から梅雨明け7月頃までの間、年に1、2回繁殖期を迎えます。
4個から5個の卵を産卵をしてからおよそ2週間弱で孵化し、その後23~25日程度で巣立ちをします。
産卵から巣立ちまで1ヶ月と少しで巣立っていくので非常に繁殖数の多い鳥であることがわかります。
なぜ戸袋に巣をつくる?
ムクドリは本来、“樹洞営巣性”といって、樹木の皮が剥がれ木が腐り、隙間が空いて中が空洞になったような空間に巣をつくっていました。
しかし近年では樹洞があるような大木が伐採などによって少なくなっており、樹洞のかわりに戸袋に巣をつくるようになりました。
戸袋の巣は、雨戸を開け閉めしなければムクドリにとって安全であると認識されてつくられます。
また、人家は人の出入りが多いためカラスなどの被害にあいにくく、より安全性が高いこともムクドリたちは分かっているのです。
しかしせっかく巣を壊さず見守ってあげようと思っても気になってくるのがダニの繁殖ですよね。
このダニはいったいどんな種類なのでしょうか?
ダニの種類
ムクドリが巣をつくってしばらくたったり、雛が巣立った後に残るのは大量のダニです。
このダニは“トリサシダニ”や“スズメサシダニ”といって、主に鳥類に住みつくダニなのです。
しかし巣からムクドリがいなくなると新たな住処を探して家の中に入ってきてしまいます。
このダニたちは大量発生するとトリサシダニ刺症になり、呼吸器系のアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
吸血されるとダニの体が真っ赤になって何とも気持ち悪いものです。
巣立ち後はすぐに消毒をして巣から全滅させ、一刻も早く巣を取り壊すようにしましょう。
まとめ
今回はムクドリの巣立ちや戸袋に巣をつくる理由、ダニの種類についてまとめました!
ムクドリは春になるとカラスなどに襲われにくい戸袋に巣をつくります。
夏頃巣立ちを迎えると残るのはトリサシダニやスズメサシダニという種類のダニで、さされると強烈な痒みや痛みを引き起こしてしまうので注意しましょう。