予測の難しいとされる地震ですが、動物たちは異状を察知して大移動するとも言われています。
その根拠はあるのでしょうか。
様々な言い伝え
昔から人は、身近な自然現象から、次に起こる事を予測していました。
簡単なところなら、「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」などがあります。
これは、科学的にも説明のつく、正しい予測と言えます。
しかし、「ネズミがいる家は火事にならない」というのはどうでしょうか。
ネズミがいる方が、電線をかじったりして、火事にやりやすいと、逆に思えます。
しかし、「ネズミは沈む船から真っ先に逃げ出す」とも言いますから、何か起きた時には、あっという間に逃げ出すという事は事実のようです。
それでは、「地震の前には、動物が大移動する」というのはどうでしょうか。
動物の大移動
動物は、異常が起きなくても大移動します。
渡り鳥の群れや、ニホンザルなど、群れで移動するのは、特別な事ではありません。
ただそれが、時季外れであったり、異常なまでの大群であれば、何かおかしな事が起きた、これから起きるとも言えるでしょう。
ムクドリの大群
ムクドリは、子育てが終わったころから、秋まで、夜には大群になり、大きな木などに一緒に留まって寝ます。
なので、この時期のムクドリの大群は毎年の事で、異常現象ではありません。
地震との関連性
動物は、人間には感じない電波を敏感に感じることが出来るという研究結果が出ています。
例えば、渡り鳥は、地場を感じて、渡る方角がわかるそうです。
しかし、電波を感じ取ってしまうあまり、電波が溢れている都会では、その渡りをする方角が分からなくなってしまい、渡れないという現象も起きていると確認されています。
そこで、地震との関連性ですが、地震でプレートが動く時、圧力で微妙な電磁波がでると言われています。
もし、動物がこの電磁波を感じ取っていたら、地震を予知して異常な行動に出るとしても、おかしくないはずです。
偶然という説
まだ研究段階でもあり、地震と動物の大移動が関連していると断言できません。
それに、ただの偶然だと言う人も多いです。
地震の後で、そういえば、「うちの犬がいつもより吠えていた」とか、「ネズミが大移動していた」とか言うのは、何の根拠もなく、偶然だとも言えるからです。
おばあちゃん家の前にムクドリが
めっちゃいる🐦
これで前に地震来たからまた地震
くるのかなーーーー😱😱 pic.twitter.com/xJKwOVjE4P— NODOKA☺︎ (@__mrk12_) 2017年3月30日
まとめ
まだ、動物の大移動と、地震との関連は、証明されていません。
研究段階ですので、これから研究が進み、動物で地震が予測できるようになれば、人類を災害から守る、とても大きな発見となるでしょうね。