夏が過ぎる頃、急に大量発生したムクドリ。

駅前や繁華街の街路樹にとまり、周辺の人々が鳴き声や大量の糞で困っている、というニュースをよく見るようになりました。

このムクドリ達、なぜ急に大量発生するのでしょうか?

ここではムクドリの大量発生の原因についてご紹介します。

ムクドリ 大量発生 原因

ムクドリが大量発生する原因は?

ムクドリは急に大量発生しているわけではありません。

もともといたムクドリ達が一か所に集まってくるので、急に大量発生しているように見えるのです。

なぜ一か所に集まってくるのでしょうか?

ムクドリなどの小さくて弱い鳥たちは、外敵から身を守るために集団で行動します。

群れで動く鳥の特性で、リーダーのいない群れは誰か一匹が危険を察知すれば、危機回避がスムーズにできるためです。

また、外敵が襲ってきた時に群れの中にいれば襲われる確率が下がるため、という理由もあります。

これらの理由によりムクドリは群れを作り、大量発生しているように見えるのです。

群れを作る時期は?

ムクドリは一年中群れで暮らしているわけではありません。

常に群れていたら大量発生しているようには見えませんよね。

群れていない時期があるからこそ大量発生したように見えるのです。

この群れていない時期はムクドリの繁殖期です。

ムクドリは春から夏にかけてが繁殖期になり、この時期はそれぞれのペアだけで行動をします。

繁殖の終わった個体から群れに参加するようになるのです。

ですので、群れを作る時期、つまり大量発生しているように見える時期は、繁殖の終わった夏の終わりから秋にかけての時期になります。

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ムクドリの繁殖期

ムクドリの繁殖期は3月下旬から7月ごろまでで、1回か2回繁殖行動をします。

木のうろなどに巣を作りますが、最近では民家の屋根裏や雨戸の戸袋に巣を作ることもあるようです。

産卵後約12日で孵化し、その後約23日で巣立ちます。

巣立ち後は1カ月ほど親鳥と行動を共にするようです。

次の年に同じ巣に戻ってくる?

ムクドリは1度使った巣を覚えており、同じ巣を次の年も使う習性があります。

子育ての時期になると前の年の巣に戻り営巣するため、年を追うごとに巣の規模がどんどん大きくなるようです。

もし家のどこかにムクドリが巣を作っていた場合は、早めに対処し、侵入防止措置などをとるようにしましょう。

ダニの被害がかなり深刻なようです。

まとめ

ムクドリの大量発生の原因は、繁殖期を終えたムクドリ達が集まって、集団ねぐらを作るために集まることが原因になります。

集団ねぐらを作るのは繁殖期以外なので、また冬が過ぎてムクドリの繁殖期である春になると、それぞれのペアが繁殖のために飛んでいき、集団ねぐらは形成されなくなります。

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